CT検査

CT検査について

CTとはComputed Tomographyの略語で、日本語ではコンピューター断層撮影と言います。X線を使って人間の体内を細かくスライスしたように観察できるため、体内で起こっている病変や出血などの位置や状態を正確に把握することができ、その画像を保存しておいて病変の変化などを確認することができます。
脳神経外科においても、脳内の状態、特に頭部の外傷や、脳卒中などによる脳内出血の状態を確認するなどの際に使用します。
当院でも放射線、被爆量の少ない最新のCT装置を導入し、短時間で様々な検査を行うことができますので、お悩みのことがあればいつでもご相談ください。

当院のCT検査

CT装置は、診察台に横たわった人体を軸として、360度回転するX線発生器と検出器が対角状に配置されたドーナツ状の検査装置をくぐらせて、人体の内部をくまなく映像化する仕組みの検査装置です。当院で使用しているものは、検出器が複数配置され、1度のX線照射で複数のスライス画像を得ることが可能なマルチスライスCTです。そのため従来の装置より飛躍的に短時間で様々な部位の検査を行うことができ、迅速な対応が必要な脳神経科に最適なものです。日本脳神経外科学会専門医および人間ドック健診学会指導医・専門医に認定された院長が、豊富な知識と経験によってこの装置を駆使して、スピーディでありながら、正確な検査を可能にしています。
検査の流れについては、事前診察で詳しくご説明しますが、受付→問診・(診察)→撮影・画像診断→結果説明→会計という順で、およそ30分程度でご帰宅いただけます。

即日撮影・即日結果返却

当院では、即日CT検査を行っております。また、検査終了後、結果説明を行います。すぐに医師が撮影し、精密に調べたい箇所を撮影しますので、より的確な診断や治療につなげることができます。なお、確実にCT検査を受けていただくためには事前にご予約を入れられることをお勧めしています。

CT検査の注意事項

CT検査は、MRI検査と違い、体内に金属が入っている方も可能です。またCT検査の数日以内にバリウムを使用したX線検査を受けられた方も、腹部に残ったバリウムによって検査結果に異常が出ることがありますのでご注意ください。
上記に該当する方は、必ず事前にスタッフなどにお申し出ください。

食事について

単純検査の患者様

腹部CTの方

腹部CTは、検査が午前中にご予約の場合は朝食、午後にご予約の場合は昼食を絶食してご来院ください。なお、水やお茶などによって適切に水分補給をしてください(ジュースや乳製品は不可です)

腹部CT以外の方

お腹の検査以外は特に食事制限などはありません。

CT検査の費用

  1割 3割
CT検査 1,470円 4,410円

CT検査のよくある質問

CT検査はなにをする検査ですか?

X線を使って全身をくまなく検査し、得たデータをコンピューターで解析して体内を細かくスライスした断層画像を生成することができる装置です。ベッドのような撮影台に寝ているだけで、360度回転するX線発生器と検出器が対角上に取り付けられたガントリというドーナツ状の輪をベッドがスライドして通り抜けることで全身の撮影が可能になります。痛み、不快感、MRIのような騒音はありません。

CTの検査時間はどのくらいかかりますか?

当院で使用しているCT装置は、移動しながら撮影できるヘリカルスキャン方式を採用し、さらにX線の検出器を複数装備した最新式のものです。そのため、従来は30分程度かかった撮影が、通常は5分程度で完了するようになっています。

CTの仕組みはどうなっているのですか?

X線発生器から照射されたX線は、中心にある人体を通って、対角上に設置されたX線検出器に到達します。この際、X線が通過しやすい部分は検出量が多く、骨のように通過しにくい部分は検出量が少なくなります。この検出データをコンピューターで解析し、撮影した部位をスライスした断層画像として生成します。

検査前に準備することはありますか?

金属製の装身具などは外していただく必要があります。また、撮影する場所によっては、準備が必要になることもあります。個々のケースに従って事前の診察時に詳しく説明いたします。
また腹部の撮影や造影剤を使用した撮影の場合は、事前に飲食の制限があります。こちらについても、事前に詳細は説明いたします。

検査中の注意事項は?

撮影中に動いてしまうと、画像にぶれが生じて検査結果に誤りが出ることがあります。そのため撮影中はできる限り動かないようにしてください。また、胸・腹部の撮影では、息を止めていただくようなケースもありますので、医師の指示に従ってください。息を止める時間はおよそ10秒です。

造影剤とはなんですか?

血液は通常X線を通しますので、画像に写りにくいものです。そのため、血管の流れなどを調べる際に使用するのが造影剤です。撮影時に腕から静脈注射で造影剤を注入すると、やがて全身の血管や臓器などに拡がり、血管の様子などが画像化できるようになります。
主な成分はヨードです。そのため、ヨードにアレルギーがある方、腎臓機能に問題のある方、糖尿病の薬を飲んでいる方などは、造影剤を使った検査ができないことや、使い方に配慮が必要なることもあります。

※当院では現在、造影剤による検査を行っておりません。

CT検査を受けられないケースもありますか?

CT検査では、放射線の一種であるX線を使用します。そのため、妊娠している方、または可能性のある方は検査を受けることができません。また頭部に脳深部刺激装置などを装着している方も検査を受けることができません。

MRI検査とはどこが違いますか?

CTではX線を使い、MRIは磁力線と高周波を使います。そのためそれぞれ通りやすい物質と通りにくい物質が異なります。CTは骨などの硬い組織の描写に優れ、MRIは軟部組織の描写に優れるといった特徴がありますので、それぞれ検査の部位や目的によって使いわけています。

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